家具屋さんでありながら、“家具”という言葉について深く考えたことがなかった。
けれど、あるお客様からいただいたメールに“家の具”とあり、ハッとさせられた。
家具=家の具
家具=家に具わっているもの
住宅を築く上で欠かせないものはたくさんあるが、
家具もその中の一つであることを忘れてはいけない。
材、設計、窓、床、壁…基礎として形作られる“家”に、
テーブル、ソファー、ランプ、棚…などの“具”が組み合わさって、
初めて『住宅』は完成する。
住宅の機能性や住み心地を高めるには、“具”は欠かすことができないし、
家主の個性やこだわりをも“具”は左右する。
先日オープンした、アサヒアレックス様の住宅展示場“
pharos(ファロス)”は、
上質な北欧モダンがテーマ。
プロジェクトリーダーのIさんが、以前からのお客様だったという御縁があり、
今回、一緒にお仕事をさせていただいた。
Iさんが家具を見に来てくださったのは、昨年度末。
設計図を片手に、家具のデザインや材質を細かくチェックするIさんのこだわりはさすがで、
その真剣な姿を目の当たりにし、家具の担う責任の重さを実感した。
また、同時に“家の具”というお客様の言葉をリアルに感じ取ることができた。
foresightからは、ウェグナーのソファーをはじめ、何点かの家具を納品させていただいた。
オープン後の展示場にお邪魔すると、家と家具とがほどよく調和し、すばらしい“住宅”が完成していた。
いい仕事に触れ、大変勉強になった。